絵本の学びで見える世界が変わり、生きる意味を感じられるように
2025年4月1日
一般財団法人絵本未来創造機構 EQ絵本講師® えほんみらい総研 企業研修講師 南部 玲子 さん (シーズレター2025.4.1号) 2月、パルテノン多摩こどもひろばOLIVEで全スタッフ向けに実施した「絵本de問題解決研修」の講師をつとめた南部さん。シーズネットワークのアクティブメンバーとして長くお付き合いがあったが、絵本を使った企業研修ができると聞いて講師を依頼した。 南部さんは、「EQ(心の知能指数)絵本講師®」としての活動をベースに、さらにコーチングの学びや企業研修デモなどを重ね、「えほんみらい総研」の企業研修講師にもなった。昨年春には、これまで勤めていた事務の仕事を退職し、絵本講師メインでやっていくと決めた。そのきっかけは、2023年に同級生を病気で亡くしたこと。彼女に「今を悔いなく生ききっている?」と問われた気がして、いつ死んでも「私は私らしく生きたよ」と言える自分でいたいと思ったからだった。 子ども時代の南部さんは優等生だったそうだが、親の仕事の関係で渡米した小6の頃、人生初の挫折を味わう。必死に頑張って乗り越えた経験から「大きくなったら世界の人と人をつなぐ人になる」という思いと、「常に全力で頑張ればなんとかなる」という思い込みの柱ができた。その思い込みは以後自身の原動力となったが、その過程でかけられてきた厳しい父からの「まだまだ」という言葉は、全力を注がない、完璧にできない自分は愛されないという思い込みにすり替わり、自分で自分にプレッシャーをかけ続け苦しむようになった。 結婚後は子育てで迷走した。忖度せず発言する長男を周りになじませようと先回りしてお膳立てする過干渉なママになっていた。長男の主体性を奪い、彼は「どうせ俺は」が口癖になった。 EQ絵本講師になるために学び始めたのは長男が中学生の頃。学校等での読み聞かせ経験が活かせるかもという軽い気持ちで始めた。ところが、学んでいるうちに、「これは人間学だ!」と気づいた。絵本を毎日読んでいるうちに自分の「完璧じゃなくちゃダメ」という思い込みがはずれ、どんな自分でも未来のドアを開けていい、と思えるようになった。すると子ども達のこともおおらかに見られるように。ある時、中学3年生の長男から「ママ、なんでそんなに変わったの? それなら俺にも絵本読んでみてよ」と言われて絵本の読み聞かせを再開。...