心のよりどころになるような地域の居場所をつくる
多摩市グリーンボランティア連絡会 事務局長代理
NPO法人麻の葉 理事長
シーズネットワークが多摩市から運営を受託しているパルテノン多摩こどもひろばOLIVEでは、今年3月に「竹笛・ドングリ工作」、5月に「竹あそび」を開催し、7月には七夕の笹をたくさん飾ることができた。素材の準備や工作の講師を務めてくれた「多摩グリーンボランティア森木会」の運営をサポートしているのが、「多摩市グリーンボランティア連絡会(GV連絡会)」事務局長代理の松澤さんだ。
出身は神奈川県厚木市。山や川が近く、自然に触れる機会の多い環境で育つ。実家は三世代同居で、20代のうちから祖母の介護や家事に携わっていたという。結婚後、3人の子どもを育てる間も東久留米市など、東京でありながら自然豊かな地域で過ごし、12年前に多摩市へ。末っ子が幼稚園児の頃、GV連絡会の事務局をしていた友人に誘われてグリーンボランティア初級講座に参加。すぐに事務局の仕事をしないかとスカウトされた。
GV連絡会は、多摩中央公園にある「多摩市立グリーンライブセンター」の運営や、環境保全等を行う団体の活動をサポートしている。松澤さんは、事務局としてグリーンボランティア講座を毎年運営しながら、雑木林の保全の学びを続け、今では自身のライフワークとなった。雑木林の保全作業は毎年同じことの繰り返しだが、「どういう森にしようか」とみんなで相談して決めていいんだと知って楽しくなったという。今は事務局長代理として、講座の企画運営やボランティア団体とともに行うフィールドワークに携わっている。2025年春のグリーンライブセンターリニューアルオープンに向けて、まさに頑張りどころだ。
一方、「NPO法人麻の葉」は、いつまでも住み慣れた街で安心して暮らしていけるように、居場所事業やデイサービス、ケアプランなどの介護事業を行っている団体だ。設立24年目、地域に密着した活動を長く続けている。松澤さんは、8年前に自宅近くの「ふらっと麻の葉(現・Caféあさの葉)」で、週2日ぐらい地域でお手伝いができたら、と関わり始め、今年6月、法人の理事長に就任することになった。次代を担う新理事長として法人経営の安定を考えつつ、今は正会員全員の声を聴いているところだという。
GV連絡会と麻の葉は、「市民と、ボランティアや会員をつなぎ、地域に居場所をつくる」という点で共通している。どちらの団体にも、自分の住んでいる街に寄与したい、誰かの役に立ちたいと考えている意識の高いシニア世代が多い。松澤さん自身は、一人で登山をするのが趣味というようなタイプだが、仕事については、共に活動する人たちとコミュニケーションをとって情報収集し、自分を生かしてもらえるようにしているという。自分と様々な場面で共に携わってくれた人々のおかげで、今の自分があると思うからだ。「そうすることで皆さんが楽しんで活動できる居場所をつくるのが自分の使命」だと穏やかに話す。
こどもひろばOLIVEという居場所でも、グリーンボランティアと親子がつながり、多摩センターがもっと楽しい街になれば、とますます期待が膨らんだ。
